平成最後のクラシック!2019年桜花賞の簡単な見解と予想
4月になりました。
先月まで、当方の頭も「dポイント」一色でしたが、平成最後のクラシックと令和元年のクラシックが始まります!
「競馬」モードに頭を切り替え、今年も人生を楽しんでいきたいと思います。
今年は10連休に話題の「au pay」等で大盛り上がりしそうですが、ちょうど「桜花賞」「皐月賞」と「オークス」「ダービー」の間になるので、嬉しいスケジュールになりそうです。
さて、今年の桜花賞について論を進めていきます。
今年は「ダノンファンタジー」という馬が圧倒的な実績をもって出走いたします。
阪神ジュベナイルフィリーズを勝利し、チューリップ賞も連勝、非の打ち所がない実績を示しております。
しかし、当方も驚いたのですが、「3倍」台の一番人気になっております。
調教が不安等、いろいろ軽視する理由は存在するようですが、最大のウィークポイントはデビュー戦で「グランアレグリア」に敗れていることかと思います。
土曜日の昼の段階では、グランアレグリアが一番人気になっている時間帯もありました。
今年の桜花賞はダノンファンタジーとグランアレグリア、どちらを上に評価するかがキーポイントになります。
ダノンファンタジーVSグランアレグリア
結論から申し上げますと「ダノンファンタジー」を上位に評価するほうがベターです。
最大の理由は「血統」です。
両馬共に「ディープインパクト産駒」ですが、母系の血統構成は大きく異なります。
本記事で強調したいことはグランアレグリアの母系は「ボールドルーラー系」であるということです。
ボールドルーラー系、基本的には暴力的なスピードで他馬をなぎ倒すような走りをします。
一本調子なスピード持続する能力に優れ、米国のダート競馬において主流の血統となっております。
この血統、日本では「2歳戦」において圧倒的なパーフォーマンスを見せます。
グランアレグリアが2歳戦で見せたパフォーマンスは、まさにボールドルーラー系の走りそのものでした。
サウジアラビアロイヤルカップ グランアレグリア C.ルメール 東京芝1600m 18/10/06
一本調子のスピードで先行押切、スピードの絶対値が要求される2歳戦は、上記ような単純な競馬で圧倒的なパフォーマンスを示すことができます。
しかし「クラシックレース」になると、この一本調子の競馬では対応できなくなります。
スピードだけではなく、スタミナ及び瞬発力といった総合的な能力が要求されます。
特に桜花賞は「ブエナビスタ」「ジェンティルドンナ」そして「アーモンドアイ」といった歴史的名馬が勝馬に名を連ねます。
フロックでは勝てず、スピード絶対値だけで誤魔化してきた馬の「化けの皮が剝がれる」レースでもあります。
直近の類似サンプルとして、母系ボールドルーラー系で2歳戦時、圧倒的なパフォーマンスを見せましたが、クラシックレースで惨敗した馬がいます。
「リーチザクラウン」です。
2009/02/15 第49回 きさらぎ賞(GⅢ)【リーチザクラウン】
2009/04/19 第69回 皐月賞(GⅠ)【アンライバルド】
2歳時に暴力的なスピードで他馬を圧倒、スピードの絶対値だけできさらぎ賞までは押切ましたが、皐月賞で見事に化けの皮が剝がれる結果になりました。
やたら長くなってしまいましたが、言いたいことは一つです。
「ボールドルーラー系の2歳戦のパフォーマンスは信用するな!」
これだけです。
従って「ダノンファンタジーVSグランアレグリア」の比較であれば、素直にダノンファンタジーを上位に取るのが無難です。
さて、グランアレグリアを批判しておりますが、鞍上は「クリストフ・ルメール」です。
折り合いに関しては世界トップレベルの技術を持っており、バッサリ切るのは勇気がいると思います。
人気等を考慮すると、無印にする方法論も「あり」かと考えますが…。
ダノンファンタジーとグランアレグリアの一角を崩す馬はいるか!?
ダノンファンタジーとグランアレグリアの比較を終え、次に論点になるのは「上記二頭よりも上位に取れる馬、もしくは間に入る馬はいるか!?」という点です。
競馬の歴史においても「二強対決」になった場合、両雄並び立たず、どちらかが馬券外になるケースも多いです。
候補筆頭に挙げられるのが「クロノジェネシス」かと思いますが、当方はあまりオススメいたしません。
最大のウィークポイントは「血統」です。
毎年のように「サンデーサイレンス系」が勝利するレースです。
「レッドゴット系」に重い印を打つのは勇気がいります。
そしてレッドゴット系というよりも「バゴ産駒」に多いのですが、2歳戦時に軽快なスピードで押し切って、その後出涸らしになる馬が多いです。
反論として、バゴ産駒である「オウケンサクラ」が桜花賞で馬券になっているではないか、という意見もありそうですが、馬体重が違いすぎます。
オウケンサクラは500キロを超える馬体であったのに対し、クロノジェネシスは前走438キロです。
この馬に関してはスケールの大きさが感じられず、クラシック本番で化けの皮が剝がれるイメージです。
当方が推奨したいのは「ビーチサンバ」です。
こちらは2歳戦については、素質だけで走っているイメージでした。
クイーンカップはスピードの絶対値の差でクロノジェネシスに敗れましたが、出遅れを跳ね返し「上がり32.9」を繰り出し2着でした。
クイーンカップ クロノジェネシス 北村友一 東京芝1600m 19/02/11
クイーンカップの差は「総合力」が試される桜花賞で逆転できると考えます。
デビュー以来馬体重が増加しているのも魅力です。
正直、ダノンファンタジーには敵わないとは思いますが、グランアレグリアやクロノジェネシスといった「一本調子のスピードタイプ」よりは上位に取りたいと思います。
平成後半~令和にかけての桜花賞はシンプルに予想すべき
桜花賞、かつては「魔の桜花賞ペース」という言葉があったように「荒れる」レースとして有名でした。
これはペース云々よりも「コーナー」にスタート地点があるという阪神1,600メートルのトリッキーなコース形態に起因しておりました。
しかし阪神競馬場が改修され「外回りコース」の1,600メートルになりました。
改修後はペース云々はあまり論点にならず、ストレートに「強い馬」が勝っております。
繰り返しになりますが、古馬になったあとも「牡馬と対等以上に振る舞う牝馬」がしっかりと勝利しております。
これは二歳戦で大きなパフォーマンスを見せる「スピードの絶対値」だけでは勝利することができない、という事実の証左と考えます。
直近のパフォーマンスに囚われず、スケールの大きさを感じさせる牝馬を評価する目、相馬眼が要求されるレースなのかもしれません。
いよいよクラシックが始まります!
今年も大いに競馬という極限のゲームで楽しみましょう!