2018年平成最後の有馬記念の簡単な見解と予想
「dポイント魔法のスーパーチャンス!」をはじめ、大祭りの最中ですが、連日のお買い物で疲労困憊となっている方も多いはず。
たまには違ったマネーゲームを楽しむことで、息抜きをしたいところです。
明日は、平成最後の有馬記念ですので、簡単な見解と予想を記述したいと思います。
競馬の攻略は「dポイント魔法のスーパーチャンス!」といった販促施策よりも遥かに難しいです。
販売施策におけるマネーゲームは、予め予算をじっくりと立てることができ、研究や分析を重ねることで、概ね結果を予想することができます。
一方、競馬は、レース発走前にある程度の分析はできるものの、レース後に発生する不確定要素が多数存在します。
だからこそ「ビギナーズラック」や「大荒れ」ということも発生し、様々な「夢」を競走馬に託すことができるのです。
不確定要素は、レースレベルや馬場状態、そして競馬場の構成等にも大きく影響を受けます。
有馬記念は中山競馬場という「小回りコース」で行われ、2,500メートルというクラシックレースとは全く異なる距離で行われるレースです。
スピード競馬となるクラシックレースとは異なり、重厚なパワー勝負となることが多く、所謂一般的な概念で定義される「強い馬」が凡走することがしばしばあります。
またオグリキャップやトウカイテイオー、そしてジェンティルドンナといった「終わった」と思われていた馬が、中山2,500メートルという特殊舞台を活かし、突如復活するレースでもあります。
ジャパンカップが「チャンピオンレース」であれば、有馬記念は「夢」を楽しむことも「馬券」を楽しむことも「お気に入りの馬」を買うこともできるレースです。
年末のドリームレースとよく言われますが、見事な舞台設定を用意するJRAにも頭が下がります。
さて、前置きが長くなりましたが、本年の有馬記念の具体的な考察に入りたいと思います。
個人的にキーポイントにしたいのは、昨日22日の「雨」です。
前日に「雨」が降った年、オルフェーヴルが圧勝した有馬記念の年を思い出します。
2013年有馬記念当日、グッドラックハンデ競走において、ファンタスティックライト産駒が馬券になりました。
想定よりも「馬場が重い」と認識しておりましたが、有馬記念もパワー勝負では圧倒的なパフォーマンスを発揮するオルフェーヴルが圧勝いたしました。
2014年に馬場路面が改修され「軽く」なった中山競馬場ですが、昨日のレースを見る限り、久々にパワー勝負が楽しめるかもしれません。
日本の競馬は「スピード競馬」が主流となっておりますので、「パワー勝負」に強い馬は基本的に「不利」です。
しかし「パワー勝負」に馬場がシフトすると、予想がしやすくなり、かつ「馬券が荒れる」ことが多いです。
パワー勝負に強い馬、今年は3頭ピックアップできそうです。
2枠3番 モズカッチャン
昨年の荒れた京都で大きなパフォーマンスを発揮したことは記憶に新しいところです。
今回は枠順も恵まれた印象です。
スピード勝負となったエリザベス女王杯よりは確実にパフォーマンスを上げます。
4枠8番 ブラストワンピース
こちらもモズカッチャンと同様のハービンジャー産駒です。
新潟競馬場で大外から豪快に差し切った重戦車の走りは特筆すべきものです。
スピード勝負となった菊花賞は順当に敗退いたしましたが、4着と健闘いたしました。
今回は毎日杯以来のパワー馬場で真価が問われる一戦です。
7枠14番 キセキ
秋3戦は「スピード勝負」で結果を残しているので「スピードタイプ」と判断される方も多いかと思います。
しかし、高速馬場を消耗戦に持ち込み粘り切るタイプは「パワータイプ」の馬にしかできない芸当です。
古くはナスルーラ系の「ミホノブルボン」、近年では母系のナスルーラ色が強く出た「キタサンブラック」、いずれも高速馬場を「パワー勝負」に持ち込んで圧倒的なパフォーマンスを発揮いたしました。
個人的にキセキがパワータイプであることは「血統」と「菊花賞」で判断できるかと思います。
ルーラーシップ自身も国内G1をスピード不足で勝利できなかったものの、香港G1圧倒的なパーフォマンスで快勝しました。
国内G1において、宝塚記念が最高のパフォーマンスとなっており、パワータイプと判断してよさそうです。
近3年、様々な忖度や疑惑が囁かれましたが、有馬記念で全て馬券になったキタサンブラックを想起するのであれば、最も近いのは間違いなくキセキです。
唯一の大きな違いは「枠」ですが(笑)
以下、一番人気レイデオロについて簡単に書きます。
サンデーサイレンスが入っていない血統構成は、有馬記念においては魅力です。
またペース次第で自分で動ける自在性もあります。
しかし、パワー勝負になると、ややパフォーマンスを下げている点が気になります。
京都記念はジョッキーが下手に乗りましたが、ギリギリ馬券になる3着に終わり、海外G1もスピードを発揮できず敗退しました。
それほどレースも行っていないので、断言することはできませんが、パワー勝負ではパフォーマンスを落とす可能性に賭けてみたいと思います。
また日本競馬の象徴でもある「ダービー馬」です。
すなわち「東京競馬場の高速決着に最も対応できた馬」ということです。
既述の通り、クラシックレースの最高峰「ダービー馬」であるからこそ、有馬記念では嫌ってみたいと思います。
最後に厄介な点を一つ。
「オジュウチョウサン」が最内に入ったことです。
となるとJRAとしては、ある程度の見せ場を演出してもらいたいはず。
圧倒的に内枠有利な馬場に仕上げるのではないか、一抹の不安はあります。
従って、本日は馬場チェック、しっかりと行うことを推奨いたします。
最後の最後に蛇足を一言。
本年はエルニーニョ現象の影響か、信じられないような陽気が続く師走なっております。
有馬記念は、毎年「自宅観戦」なのですが、久しぶりに中山競馬場まで行ってみようかなと思っておりました。
しかし、東京競馬場で以下のイベントが開催されます。
目玉は「hitomi、MAX、TRFのYU-KI&DJ KOOが出演するスペシャルライブ」です。
個人的に競馬場イベントは全く興味がなく、音楽にも全く興味がないのですが、連れがJK時代にTRFを熱唱していたらしく、なぜかお馬さんが走っていない東京競馬場にわざわざ足を運ぶことになりそうです。
このイベント、連れ曰く「かなり凄い」ことのようです。
音楽に興味がある方はオススメです。
以上蛇足でした。